SFとしても恋愛モノとしてもかなり陳腐だった。
SFとしてはリアリティーに欠けるし、恋愛ものとしてはやや狡猾な主人公、優柔不断なヒロイン、気弱なライバルな三角関係と特に捻りも無し。ページ数の割に内容も無いので多分1ページ飛ばして最後まで読んでも問題無い。
この手の主人公のキャラクターは東野圭吾作品にはたまに出てくる。作者自身の生写しみたいなものかもしれない。
東野圭吾のいわゆるラストのどんでん返しも無し。
せめて、主人公の記憶は全て作られたもので、実は気弱なライバルの術中だった、とかならもう少し面白みあったが。